筋肉をつけるためにジムに通う人間は馬鹿である

 
筋肉をつけるためにジムに通う人間は馬鹿である

現在、成功をしている人たちは皆筋トレをしているというような風潮が蔓延っている。アップルのティム・クック、フェイスブックのマーク・ザッカ―バーグ、スターバックスのハワード・シュルツ等も日常のルーティンに筋トレを取り入れているそうだ。また、芸能人でもライザップ等のジムに通い自分の肉体を改造していると明言する人間も増えている。

それにつられ、月額制のジムに通う一般人も増えている様で、私の住む地域でも特に休日はフィットネスジムの駐車場はいつも満車状態だ。

しかし、一般的なジムで行うバーベルやマシンを使ったトレーニングはあまり効果をもたらさない。それどころか危険でさえある。どういうことか。

ジムで鍛えて作られる筋肉は見せるための筋肉でしかない

人間の体は、大小500以上の筋肉から成り立っている。本来これらの筋肉をバランスよく鍛えることが正しいトレーニング方法なのだが、ジムで行うベンチプレスやバーベルスクワット、デッドリフト等はある特定の筋肉しか鍛えられない。確かにやれば筋肉は大きくなるので「見た目には」強くなったように見えるのだが、実際あまり人間にとって好ましい筋肉の付き方ではない。

例えばほとんどのスポーツは、走る、飛ぶ、投げる、蹴る等の動きが伴うものであるが、これらは全身の筋肉がバランスよく機能して成り立つ動きである。ある特定の筋肉だけが発達していてもそれで高いパフォーマンスが得られるものではない。

元メジャーリーガーのイチローも筋トレをしない事で有名であった。彼は他のメジャーリーガーの中では一番といってもいいほど小柄で筋肉も細いように見えたが、それでも「レーザービーム」と評される強肩、打球のスピード、走力、どれをとってもトップクラスであった。

フィットネス界の洗脳

イチローがなぜあんなに小柄なのにもかかわらず、高いパフォーマンスを発揮できたのか。ひとつ言えることは、「筋肉の大きさ」=「パワーの大きさ」では無いという事だ。

人間の動きというのは、筋肉だけで成り立っているわけではない。腱、関節、それらを動かす指令を出す神経系も関係している。

例えば、アンプとスピーカーがあったとする。いくらスピーカーが100wであったとしてもアンプとスピーカーをつなぐケーブルが貧弱だったり、アンプ側から大きなボリュームを出すように指令が出せなかったりすれば、スピーカーから大きな音は出ない。それと同じことだ。強さを手にした人間の誰もが、

「真のパワーは、筋肉の大きさよりも関節や腱の強さから生まれる」と語る。

なぜ、筋トレというとジムに行くのか。それはフィットネス業界に洗脳されているからである。冒頭述べたように有名人がジムに通って理想の体型になったというと、ジムに通えば自分もああいう体型になれると思い込む。しかし、実際にジムに通いだすと、数か月でほとんどの人が脱落していく。なぜか。

まず通うのが大変である。ほとんどのジムが地価の問題で郊外に場所を構える。車を運転したり公共交通機関を利用したりしないと行けない。トレーニングウェアを準備して、タオル、水、サプリメント等をジムバッグに詰め込む。仕事や学校で忙しい人がそれをやるのは一苦労だ。

また、ただでさえ高い会費を払っているのに、プロテインやサプリメントを取り入れる事を推奨(または強制)され、さらに出費は増えていく。そこまでしても満足いく結果が得られないことが多い。これではほとんどの人が脱落するのも無理はないだろう。

長く続いたとしてもほとんどのトレーニーが慢性関節通を発症させる。そのためボディービルダーが多いジムに行くと手首や膝を包帯で巻いたり、ハイテクベルトで背中を保護したりしているトレーニーを目にするだろう。ロッカールームは、メントール軟膏や外用鎮痛剤の匂いでむせ返っている。

トレーニングをすればするほど体を痛めつけることになる。

キャリステニクスが最高の筋トレ方法

では、どんな筋トレ方法が良いのか。

これに対する答えは、キャリステニクス(calisthenics)である。キャリステニクスとはいわゆる自重力トレーニングである。腕立て伏せ、懸垂、スクワット、腹筋、背筋等、誰もが知っているトレーニング方法である。語源は古く古代ギリシアの「美」を意味するkalosと「強さ」を意味するsthenosを組み合わせたものた。古代ギリシアではキャリステニクスを使えば、体がもともと持っている潜在的な力を引き出せることが分かっていた。

キャリステニクスでトレーニングすると、どのような体になるのかを知りたければ体操選手をイメージすればよいだろう。体全体に均整の取れた筋肉がついていて、自分の体を自由自在にコントロールできる。醜く不自然に発達したボディービルダーの筋肉とは全く違う。

仮に200kgのベンチプレスが出来るボディービルダーがバク転をしようものなら、頭から落ちて大けがを負うであろう。人間の体は、バーベルやマシンを使う筋トレに対応できるようには出来ていないのである。

その為、人間の体にとって不自然なトレーニングを行うと、不自然な体型になっていく。結局のところ高価なバーベルもマシンも必要ないのである。

バランスの取れた自然な筋肉、健康な体を手に入れたいのであれば、キャリステニクスをお勧めする。


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